「やっと矯正を始めたのに、装置が当たって痛い…」「ワイヤーが外れてしまった!」
矯正治療中は、予期せぬトラブルがつきものです。特に、慣れないうちは不安に感じることも多いのではないでしょうか。
当院久屋パーク歯科・矯正歯科は、名古屋栄で年間1,000件以上の矯正症例を手がけるクリニックです。このブログ記事では、患者様からよくご相談いただく「矯正中の困った!」を解決するために、歯科医師の視点から具体的な対処法を分かりやすく解説します。
自宅でできる応急処置を知っておくことで、慌てずに落ち着いて対処できるようになります。ぜひ最後まで読んで、矯正ライフを安心して楽しんでください。
【症状別】矯正中のトラブルと応急処置

装置が頬や唇に当たって痛い、口内炎ができた
矯正装置をつけたばかりの頃や、ワイヤーを調整した後に起こりやすいトラブルです。装置が粘膜に当たって口内炎ができたり、口の中が切れたりすることがあります。
【応急処置】
- 矯正用ワックスを使う:痛い部分の装置を覆うように、専用のワックスを丸めて貼り付けます。ワックスは歯医者で無料でもらえることがほとんどです。食事の際は外すか、飲み込んでも問題のないものなので、そのままにしておいても大丈夫です。
- 市販の口内炎パッチや軟膏を使う:痛みが強い場合は、口内炎用のパッチや軟膏を貼ることで、痛みを和らげることができます。
- 歯科医院へ連絡:ワックスを使っても痛みが引かない場合は、装置の調整が必要かもしれません。当院では、「急患(緊急対応)」でのご予約も承っております。無理に我慢せず、ご連絡ください。
ワイヤーの端が飛び出て痛い
ワイヤーを新しく交換したり、歯が動いて隙間ができたりすると、ワイヤーの端が奥歯から飛び出して頬に刺さってしまうことがあります。
【応急処置】
- 飛び出た部分にワックスを付ける:まずは痛い部分をワックスで覆い、粘膜を保護しましょう。
- 爪切りなどでワイヤーを切断?:これは絶対に避けてください。 ご自身で切ろうとすると、切断面が鋭利になったり、ワイヤーが口の中に飛び散ったりする危険があります。
- 歯科医院へ連絡:ワイヤーが飛び出したまま放置すると、痛みが続くだけでなく、治療に影響が出る可能性もあります。できるだけ早く来院していただき、歯科医師が適切な処置を行います。
ブラケット(歯の表面の装置)が外れてしまった
硬い食べ物を噛んだり、歯ぎしりをしたりすることで、ブラケットが歯から外れてしまうことがあります。
【応急処置】
- そのまま放置しない:ブラケットが外れると、その歯に矯正力がかからなくなり、治療計画に遅れが生じます。できるだけ早く歯科医院へ連絡しましょう。
- ワイヤーに付いている場合は無理に引っ張らない:ブラケットがワイヤーにぶら下がっている状態の場合、無理に引っ張るとワイヤーが変形したり、他の装置も外れたりする可能性があります。
マウスピースが割れた、ヒビが入った、変形した
透明で目立たないマウスピース矯正も人気ですが、取り外し式のため、紛失や破損のトラブルが起こることがあります。
【応急処置】
- 1つ前のマウスピースに戻す:マウスピースが割れたり、変形したりして装着できない場合は、一つ前のステップのマウスピースを再度装着してください。後戻りを防ぐことができます。
- 次のマウスピースは装着しない:次のマウスピースは歯が動いていないため、無理に装着しようとすると変形したり、破損したりする可能性があります。
- 歯科医院へ連絡:マウスピースが使えなくなると、治療計画が狂ってしまいます。新しいマウスピースを発注する必要があるため、すぐに当院までご連絡ください。
矯正治療中の食事と歯磨きのアドバイス

トラブルを未然に防ぐためには、日頃のケアが非常に重要です。
食事の注意点
歯磨きの注意点

よくある質問(Q&A)

Q:矯正中に旅行や出張に行くのですが、もしトラブルが起きたらどうすればいいですか?

座馬良明
A:まずは慌てずに、この記事で紹介した応急処置を試してみてください。ワックスやマウスピースは常に持ち歩くことをお勧めします。その後、当院に電話でご連絡いただければ、状況に応じて適切な指示をさせていただきます。万が一、痛みが激しいなど緊急を要する場合は、最寄りの歯科医院を受診することも選択肢の一つです。

Q:装置が外れてしまった場合、来院するまでそのまま放置しても大丈夫ですか?

座馬良明
A:応急処置を施した上で、放置することは避けてください。外れた状態が長く続くと、その部分の歯が元の位置に戻ってしまい、治療期間が延びる原因となります。当院にご連絡いただければ、できるだけ早くご予約をお取りします。

Q:矯正中の痛みが我慢できないほどひどいのですが、どうしたらいいですか?

座馬良明
A:矯正を始めたばかりの頃や、ワイヤーを調整した後は、歯が動くことによって痛みを感じることがあります。これは正常な反応であり、数日経てば落ち着くことがほとんどです。ただし、痛みがひどい場合は、市販の鎮痛剤を服用しても構いません。それでも痛みが引かない、または痛みの原因がはっきりしない場合は、装置に問題がある可能性も考えられますので、当院にご相談ください。
困った時は一人で悩まずに、専門医に相談を!

矯正治療を成功させるためには、患者様と歯科医院との密な連携が不可欠です。
もし何か不安なことや、この記事に書かれていないトラブルが起こった場合は、決して一人で悩まずに、すぐに久屋パーク歯科・矯正歯科にご連絡ください。
当院では、ワイヤー矯正からマウスピース矯正まで、患者様のライフスタイルに合わせた矯正治療を提供しています。
これらの強みで、患者様の「不安」を「安心」に変え、理想の笑顔を手に入れるお手伝いをしています。
矯正治療に関する無料カウンセリングも随時受け付けておりますので、まずはお気軽にご相談ください。

久屋パーク歯科・矯正歯科
【電話番号】 052-211-8251
【医院住所】 愛知県名古屋市中区栄4丁目14−2久屋パークビル 9F
【アクセス】 栄駅から徒歩1分
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の症状や治療方法については、必ず専門医にご相談ください。