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矯正する一つ理由としてすきっ歯が挙げられます。
すきっ歯(正式名所:空隙歯列・歯間離開歯)とは歯と歯の間に隙間が空いていることです。
すきっ歯の主な原因として大きく2つ挙げられます。
〇生まれつき
もともと生えてきた歯が小さい方や形が悪い方は、歯の隙間ができやすくなり、すきっ歯になりやすい傾向にあります。
生えてくる予定の歯が欠損して生えてこない場合があり、遺伝かほかの何らかが原因で歯が不足していることもあるようです。また、根の周辺やあごの骨の中に歯が埋まってしまっている場合もあり、本来あるべき場所に歯が生えてこないため歯の間に隙間が生じるようです。
歯と顎の大きさのアンバランスさも原因としており、歯の大きさに対して顎が大きすぎることや顎の大きさに対して歯が小さすぎる等、歯と顎のバランスが崩れると歯の間に隙間ができてしまうようです。
〇習慣や癖
頬杖をつく癖がある方は、歯並びだけでなく、姿勢や奥歯のかみ合わせも悪くなってくるようです。
また、決まった体勢で毎回寝てしまう方も注意が必要です。幼いころからうつ伏せや横向きで寝る習慣を続けていると歯列やあごの骨のゆがみ以外にも、全身の骨格が寝る体制に合わせた形にゆがんでしまうのです。いつも同じ方向を向いて寝ていると、骨格が歪んでしまい、顎に影響を与えてしまいます。寝る向きに癖がついているときは、枕やクッションなどを使って矯正するようにするとよいそうです。
舌を前に押し出す癖がある方も、歯が広がってしまっていることが多くあります。
食べ物や飲み物を飲み込む際に、舌を前歯の裏に押し付けて飲み込む癖のある方は前歯が徐々に開いてすきっ歯の状態になるようです。また、幼少期に指しゃぶりの癖が治らず、すきっ歯になっている方や力を入れないと唇を閉じることができない方にこの傾向があります。この場合は舌癖を治すトレーニングが必要となってきますが、成人になると治りにくいです。
これは、矯正で治してもまた舌で押してしまうことが原因となっており、すぐに後戻りしてしまうのです。
生まれつきが原因のものもありますが、習慣や癖といった意識すれば原因にならないこともあります。
今回は原因についてお話ししました。
次回は放置するとどうなるのか、治療についてお話していこうと思います。