よく患者さんからうける質問として、「歯石を取る際に歯は削れているのか」というのがあります。歯石を取る際には専用の器具や機械を使いますが、歯石をとられている時の感覚がなんとなく歯を削られる感覚と似ているため、もしくは取った後に出る症状からそのように思われる方がいらっしゃるのではないかと思います。

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歯石を取るときに歯も削れる?

こんにちは✨

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歯石の除去は、口腔内の健康を維持するために重要なプロセスですが、患者さんの中には「歯石を取る際に歯も削れるのでは?」と心配する方もいます。ここでは、歯石除去がどのように行われるのか、そして歯に与える影響について説明します。

1. 歯石除去の方法

歯石除去は、主に2つの方法で行われます。ひとつは手動のスケーラーを使った方法、もうひとつは超音波スケーラーを使用した方法です。

1.1 手動スケーラー

手動スケーラーは、歯科医師が手作業で歯石を削り取る器具です。この方法では、歯石を物理的にこそげ落とすため、歯の表面にも多少の圧力がかかります。ただし、熟練した歯科医師が適切な技術で行うため、歯のエナメル質を削り過ぎることはありません。

1.2 超音波スケーラー

超音波スケーラーは、超音波の振動を利用して歯石を振動させて除去する器具です。この方法は、歯石を効率的に除去する一方で、歯の表面に対して非常に優しく作用します。超音波の振動により、歯石が振動で剥がれるため、エナメル質への影響は最小限に抑えられます。

2. 歯石除去が歯に与える影響

一般的に、歯石の除去自体が歯を削ることはありません。ただし、以下の点に注意する必要があります。

2.1 エナメル質の保護

歯科医師は、歯石を除去する際にエナメル質を保護するため、適切な力加減と技術を駆使します。エナメル質は歯の表面を覆う硬い層であり、歯石除去の過程で不必要に削ることはありません。熟練した技術者が行う場合、エナメル質に影響を与えるリスクは非常に低いです。

2.2 歯石除去後の感覚

歯石を除去した後、一時的に歯が敏感に感じることがありますが、これは通常、短期間で収まります。歯石が取り除かれると、歯の表面が滑らかになり、歯の感覚が変わることがありますが、これはエナメル質が削られたわけではなく、歯石によって保護されていた部分が露出したためです。

3. 適切なケアと予防

歯石除去後は、歯科医師の指示に従って口腔内のケアを行うことが重要です。適切な歯磨きとフロスを使い、定期的な歯科検診を受けることで、再度歯石が形成されるのを防ぐことができます。また、歯科医師が推奨する口腔ケア製品を使用することで、歯の健康を維持しましょう。

4. まとめ

歯石を除去する際、歯を削ることは通常ありません。手動スケーラーや超音波スケーラーを使って歯石を効果的に取り除く一方で、歯のエナメル質には必要以上の影響を与えないように配慮されています。適切な技術とケアを行うことで、健康な歯を維持し、口腔内のトラブルを防ぐことが可能です。歯石除去後の口腔ケアをしっかり行い、定期的な歯科検診を受けることが、長期的な口腔の健康維持に繋がります。

 



執筆監修
理事長 座馬良明