こんにちは✨
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歯の表面の一部に周囲と比べて白くなっている箇所がある方はいませんか?
これは「ホワイトスポット」とよばれる状態で、特に前歯付近にあると目立つため見た目が気になってしまう方もいらっしゃいます。
今回はそんなホワイトスポットについてお伝えしていきたいと思います。
ホワイトスポットの原因は?
ホワイトスポットの原因として主に以下の2つのようなことがあります。
初期の虫歯、または過去に虫歯になりかけた箇所
虫歯といわれると茶色や黒いというイメージを持たれる方が多いかと思います。
ですが、虫歯の大半は初期の段階では歯の表面が酸に溶かされ白くなります。
歯の一部が白くなっている場合、現段階で初期の虫歯で歯が溶けてきているか、長い期間その状態の場合であるなら、再石灰化して治っている場合があります。
エナメル質の形成が十分ではない
2つ目の可能性として、エナメル質形成不全が考えられてきます。
こちらは、歯の一番外側の層にあるエナメル質が、歯が作られる際に十分に形成されていない状態のことです。
エナメル質形成不全は、歯の一部が白くなる場合だけでなく、黄色や茶色などに変色することもあります。
エナメル質形成不全を引き起こす原因としては、生後1年頃に発疹が出る病気にかかった場合や高熱が出る病気にかかった場合、または抗生物質の薬の影響などが考えられております。
ホワイトスポットの治療と対処法
ここでは一般的に歯科医院で行われるホワイトスポットの治療、対処法についてお伝えします。
初期の虫歯が原因の場合
歯磨きの徹底。フッ素塗布
初期の虫歯の段階では、まだ本格的に虫歯にはなっていません。そのため基本的には削るなどの治療は行わずに高濃度のフッ素塗布を行うことになります。
また、日々のブラッシングを見直しホワイトスポット部分のブラッシングを徹底的に行うことによって再石灰化が起きて虫歯にならないようにしましょう。
審美的に問題がある場合
Icon(アイコン)
ホワイトスポットにiCon(アイコン)とう薬剤を塗布することで、歯を削らずにホワイトスポットを治療することができます。
アイコンは、酸によって脱灰したエナメル質に薬剤を染み込ませることでホワイトスポットを改善し、エナメル質からミネラルが溶け出すのを防ぎます。
また、アイコンはホワイトスポットを治療するだけだなく、エナメル質の酸性化を防ぐためホワイトスポットの再発予防する効果もあります。
レジン充填
初期の虫歯が表層だけではなく、内部まで及んでしまい、再石灰化によって虫歯が治ったとしても白さがそのままの残ってしまうと思われる場合には見た目が気になる方もいらっしゃいます。
エナメル質形成不全も同様に、歯の本質には問題がないとしても患者様が見た目を気になってしまうこともあります。
このような場合には早期に解決できる手段として白っぽくなった部分を削り、歯と同じ色合いのプラスチックを詰めるレジン充填というものがあります。
しかし、レジンはプラスチックなので、年月がたつにつれて変色してきてしまいます。
そのため変色が気になってきたときは、再度詰め治す必要性がでてきます。
執筆監修
院長 座馬良明