矯正治療は、歯に力を加えることで歯を少しずつ動かしながら歯並びを整えていきます。しかし矯正治療を行うことで、いくつかリスクを伴うことがあります。今回はそのリスクのうちのひとつである「歯根吸収」についてお話をいたします。矯正治療や部分矯正をお考えの方は、歯根吸収のリスクも知っておきましょう。

ブログ BLOG

矯正治療に伴う歯根吸収

こんにちは✨

名古屋駅・栄駅近くで歯の出っ張りでお悩みの方に最適!圧倒的にリーズナブルな矯正料金の久屋パーク矯正歯科です🦷

矯正治療は、歯に力を加えることで歯を少しずつ動かしながら歯並びを整えていきます。しかし矯正治療を行うことで、いくつかリスクを伴うことがあります。今回はそのリスクのうちのひとつである「歯根吸収」についてお話をいたします。矯正治療や部分矯正をお考えの方は、歯根吸収のリスクも知っておきましょう。

歯根吸収とは?

歯根吸収とは、歯の根っこ部分が吸収されてしまう状態を言います。矯正治療や部分矯正で歯を動かすことで、根っこの形が変形したり短くなることがあります。歯は歯槽骨によって支えられていますが、根っこが吸収されこのような現象が起きると、歯が揺れ動くようになります。このように聞くと矯正治療後に歯が抜けてしまうのでは、と心配になるかもしれませんが、一般的に矯正治療に伴う歯根吸収の揺れはそれほど問題ではないと考えられています。

しかし重度の歯根吸収が起きると矯正治療が終わったあとに歯がグラグラになる、年齢を重ねて歯周病が進行すると歯が抜けるリスクが高まるなど、歯の機能として大きな問題が生じることがあります。

矯正治療の歯根吸収

ではなぜ矯正治療を行うと歯根吸収のリスクが出てしまうのでしょうか。矯正治療は、歯にワイヤーやマウスピースなどの装置を付け、弱い力を加えることで歯を少しずつ動かします。装置によって力を加えることで骨を溶かす細胞と新たに骨を作る細胞によって骨が作り替わり、歯を動かしていきます。この際、歯を支える歯根膜などに一時的に炎症が起こります。その際歯の根っこが影響を受け、歯根吸収が起きます。

口腔内が健康な状態ならば、矯正治療による歯根吸収が起きてもそれほど問題ではありません。

 

自分は歯根吸収を起こしているのか?

矯正治療や部分矯正で歯並びや噛み合わせを治そうと考えても、歯根吸収が起きていたら矯正治療をためらってしまうと思います。もし先天的な要因を抱えたまま矯正治療を行うと、治療が終わったあとに歯がグラグラになる可能性がありますので、慎重にならなければいけません。

ご自身の歯が歯根吸収を起こしているかどうか判断するには、レントゲン写真を撮って確認することが判断材料のひとつになります。もし歯根吸収を起こしている歯がある場合、その歯を抜歯するかどうか、力のかけ具合や歯の移動量などを考慮し、できる限りリスクを回避するための慎重な判断と治療計画が必要になります。


執筆監修
理事長 座馬良明