失った歯の治療である「インプラント」と歯並びの治療である「歯列矯正」の両方を検討中の場合は、どっちを先に始めた方が良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。歯科治療を行う順番というのは、患者さまの症状やご要望によってその都度、大きく変わるものですが、治療の性質を踏まえると推奨される順序は自ずと決まってきます。そこで今回はインプラントと歯列矯正を行う順番についてお伝えしたいと思います。

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どっちが優先?インプラントと矯正治療

こんにちは✨

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失った歯の治療である「インプラント」と歯並びの治療である「歯列矯正」の両方を検討中の場合は、どっちを先に始めた方が良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。歯科治療を行う順番というのは、患者さまの症状やご要望によってその都度、大きく変わるものですが、治療の性質を踏まえると推奨される順序は自ずと決まってきます。そこで今回はインプラントと歯列矯正を行う順番についてお伝えしたいと思います。


どちらが優先?

結論から申しますと、一般的には歯列矯正から始める方が良いと考えております。
インプラントは、1本あたりで高額な費用がかかる治療法であり、本数が多くなるほど経済的な負担が大きくなってしまいます。外科手術を伴うことから、心身にかかる負担もそれなりにあるため、可能な限り埋入する本数を減らしたいと考える方も多い事でしょう。

実は、患者さまのお口の状態によっては、歯列矯正を併用することでインプラントを埋入する本数を減らしたり、より美しく、健康的に仕上げたりすることが可能となります。
両方の治療に対応している歯科医院であれば、主治医の判断に委ねることができますが、別々の歯科医院を受診する場合は、まずご自身で考える必要が出てきます。“何となく”で治療の順番を決めてしまうと、最終的な結果に大きな悪影響が生じることもありますので、慎重に進めていきましょう。



歯列矯正を先にする理由

インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋め込み、固定させる治療法なので、治療後は動かすことができません。天然歯の歯とは構造が少し異なるため、歯列矯正によって位置の調節を行えないのです。
また、歯列矯正を先に始めることで、不要なすき間を埋めたり、歯を適切な位置に移動したりすることで、インプラントを埋めやすい環境に整えることが可能です。



例外的にインプラント治療を先にする場合

これは歯を失った状態を長く放置できないような場合です。そのままの状態で数ヵ月過ごすと、食べ物が噛めない、言葉をきちんとしゃべれない、呼吸がしにくいなどの日常生活で著しく不都合が起きる場合はインプラント治療を優先します。
インプラント治療を先に始める場合は、極めて難易度の高い歯列矯正となるため、インプラント治療を担当する歯科医師と歯列矯正を担当する歯科医師の密な連携が必須となることでしょう。連携が上手くいっていないと、期待するような結果が得られなくなります。その点も踏まえた上で、治療を任せる歯科医院選びは慎重に行うようにしてください。




まとめ

このように、歯列矯正とインプラントは目的も治療法もまったく異なるものであり、両方受ける場合は「順番」が大切になります。治療を受ける順番を間違えると、経済的な負担が大きくなるだけでなく、最終的な仕上がりに大きな悪影響が及ぶことも珍しくありません。
最善といえるのは、両方に対応した歯科医院ですが、どちらも専門医レベルの治療を提供できる場所は極めて稀といえます。ですから、現実的には歯列矯正とインプラントは別々の歯科医院を受診し、それぞれで治療計画を立案することになります。


執筆監修
理事長 座馬良明