喫煙は、お口の健康を著しく害します。とくに顎の骨に人工歯根を埋め込むインプラント治療においては、深刻な悪影響が及ぶため十分な注意が必要です。今回はそんな喫煙によって引き起こされるインプラントへの悪影響について詳しくお伝えしたいと思います。

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喫煙がインプラント治療に与える影響について

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喫煙は口腔健康に多くの悪影響を及ぼし、特にインプラント治療に対してもさまざまなリスクを伴います。以下に、喫煙がインプラント治療にどのように影響を与えるかを説明します。

1. 治癒の遅延

喫煙は血流を減少させるため、インプラント治療後の治癒過程に悪影響を及ぼします。タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、歯茎や顎の骨への血流が減少します。この血流の減少は、インプラントが骨と結合する過程(オステオインテグレーション)を遅延させる原因となり、治癒が遅れることがあります。

2. 感染リスクの増加

喫煙は免疫系を抑制し、感染に対する抵抗力を低下させます。インプラント手術後の感染リスクが高まると、治療の成功率が低下する可能性があります。特に、インプラント周囲の感染(インプラント周囲炎)を引き起こすリスクが増し、これがインプラントの失敗につながることがあります。

3. 骨の質の低下

喫煙は骨の質を劣化させることが知られています。喫煙により骨代謝が悪化し、骨の形成が遅れることがあります。このため、インプラントが適切に骨と結合するのが難しくなる可能性があります。骨の質が悪いと、インプラントの安定性が低下し、長期的に見てインプラントの失敗率が増加することがあります。

4. 歯周組織の損傷

喫煙は歯周組織(歯茎)の健康にも悪影響を及ぼします。歯茎が健康でないと、インプラント周囲の支持組織が損なわれる可能性が高くなります。これにより、インプラントの周囲に炎症が起こりやすくなり、最終的にインプラントの安定性が損なわれることがあります。

5. インプラントの寿命に対する影響

喫煙者は非喫煙者に比べて、インプラントの寿命が短くなる傾向があります。喫煙による口腔内の問題や感染リスクが、インプラントの長期的な成功に悪影響を与えるためです。これにより、インプラントが早期に問題を起こす可能性が高くなります。

6. 禁煙の推奨

インプラント治療を受ける前に禁煙することが推奨されます。禁煙することで、治癒過程が改善され、インプラントの成功率が向上する可能性があります。もし治療中に喫煙を続ける場合は、リスクについて歯科医師と十分に相談し、治療の成功を最大限に高めるための対策を講じることが重要です。

7. まとめ

喫煙はインプラント治療に多くの悪影響を与えます。治癒の遅延、感染リスクの増加、骨の質の低下、歯周組織の損傷、インプラントの寿命の短縮など、さまざまな問題を引き起こす可能性があります。インプラント治療を成功させるためには、治療前に禁煙することが理想的です。喫煙者はリスクを理解し、専門家と相談しながら適切な対策を講じることが重要です。






執筆監修
院長 座馬良明