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過剰歯とは、正常な歯の本数を超えて生えてくる余分な歯のことを指します。通常、人の口腔には乳歯20本と永久歯32本がありますが、過剰歯があるとこれを超えることがあります。過剰歯は、歯並びや噛み合わせにさまざまな影響を与えることがあり、放置すると口腔の健康に問題を引き起こすことがあります。
過剰歯の種類
過剰歯にはいくつかの種類があり、位置や形状によって異なります:
- 埋伏過剰歯: 歯ぐきの下に埋まっているが、口の中に現れていない過剰歯です。通常、レントゲン検査で確認されます。
- 顎間過剰歯: 顎の骨内に位置する過剰歯で、これが正常な歯の萌出に干渉することがあります。
- 顕在過剰歯: 口腔内に見える過剰歯で、通常の歯列に混じって生えてきます。
過剰歯がもたらす影響
1. 歯並びの乱れ
過剰歯が生えることで、正常な歯の萌出位置が妨げられ、歯並びが乱れることがあります。特に、過剰歯が前歯や奥歯の位置に生えると、隣接する歯が移動したり、歯列全体が不整になることがあります。
2. 噛み合わせの問題
過剰歯は噛み合わせにも影響を及ぼすことがあります。歯が正しい位置に並ばないと、噛み合わせが不適切になり、食事や発音に支障をきたすことがあります。
3. 歯周病や虫歯のリスク
過剰歯が正常な歯の間に位置すると、歯ブラシやフロスが届きにくくなり、清掃が不十分になりがちです。これにより、歯周病や虫歯のリスクが高まる可能性があります。
4. 顎の痛みや不快感
過剰歯が顎の骨に圧力をかけることで、顎の痛みや不快感を引き起こすことがあります。また、過剰歯によって他の歯が押されることで、顎関節に負担がかかることもあります。
診断と治療
過剰歯の診断には、通常、レントゲン検査が用いられます。これにより、目に見えない過剰歯やその位置を確認することができます。治療法は、過剰歯の位置や状態に応じて異なります:
- 抜歯: 過剰歯が正常な歯に悪影響を与えている場合、抜歯が推奨されることがあります。これにより、歯並びや噛み合わせが改善されます。
- 矯正治療: 抜歯だけでは解決できない場合、矯正治療を併用して歯並びを整えることがあります。
まとめ
過剰歯は、歯並びや噛み合わせにさまざまな影響を与える可能性があります。早期に診断し、適切な治療を受けることで、口腔内の健康を維持し、正常な歯列を保つことが重要です。定期的な歯科検診で過剰歯の有無を確認し、必要な対策を講じることが推奨されます。
お口のことでお悩み事がありましたら、名古屋市中区にある久屋パーク歯科・矯正歯科までお気軽にご相談ください。
執筆監修
院長 座馬良明